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司法書士つるぴかはげまるのノート

司法書士つるぴかはげまるのノート

メルマガ41号

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◇今週のわたくし・・・
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後見開始申立の資料の追加に東京家庭裁判所に行って来ました。


まず余計な話。前回の申立の時も電車が止まってしまって、時間ギリギリ
になってしまったのですが、今回も信号トラブルとやらで、一向に電車が
動き出す気配はありませんでした。


依頼者の方は携帯を持っていらっしゃらなかったので、自宅に電話した所、
既に出発なさっているご様子。「あ~困ったな~」と慌てて私鉄を乗り継
いで何とか新橋駅までたどり着きました。


この時9時25分。待ち合わせは9時30分。皆さんならどうしますか?


私は青信号と共に走り出しました。もちろん革靴、スーツです。私なり!
の全力疾走。日常生活で、普段着のまま全力疾走する人間というのはいま
せんので、相当おかしい光景だったと思います。


箱根駅伝もびっくり!?の何人抜きだ?というぐらい人を追い越して9時
35分に家庭裁判所へ到着。


つるぴか頭を汗でギラギラさせて、息を切らせている私の様子に、依頼者
の方も5分の遅刻の理由を聞くタイミングを失ってしまったようです。


もちろんお詫びをして、納得していただけましたが、電車が止まってしま
うと本当に困ってしまいます。タクシーでも同じぐらいの時間に着けたか
もしれませんが、乗りなれていないのでとっさに思いつかなかったのです。


本題。さて今回は、前回提出した後見開始の申立書に不足の資料(書式な
どには載っていない資料なので補足資料というべきかな)を追加するだけ
でしたので、郵送で送ってしまっても仕事は完了しました。


ただ、依頼者の方がどうしても担当の書記官に会って、聞きたいことがあ
るとのことなので、そのお付き合いを兼ねて裁判所に資料を持って来たわ
けです。


この依頼者の方は、非常に頭がよく、しっかりした方なので、前回の調査
官面接の時に、複数の後見人を選ぶ可能性があるという話が出た際、その
ような裁判所の考え方に不満をお持ちのように見えました。


申立からしばらくたってもやはりその気持ちに変わりは無いらしく、担当
書記官の方にもまずこの複数後見について尋ねてました。


前回、誰だかよくわからないおじさん?と調査官の方は非常にやわらかい
言い方で「複数後見になることもあります」といった感じだったのですが、
今回初めてお会いした担当書記官の方はきっと率直な方なのでしょう、


「年配の方が後見人になる場合には、複数後見にさせてもらっています。」
と非常にキッパリ、ハッキリと言われました。別に冷たいという感じでは
なく、ど真ん中にストライクという感じでした。


複数後見というのは、文字通り後見人を複数選ぶことです。後見人は原則
として全ての権限を持っていますので、複数後見人が選ばれても、それぞ
れが単独で全部の権限を行使することができるというのが原則です。


そしてさらに裁判所では、AさんとBさん共同でないと権限が行使できな
いと定めたり、この権限はAさん、この権限はBさんという具合に権限を
分ける定めをしたりすることもできます。


後見人間で、後見の仕事に対して考え方が一致していればいいのですが、
一致していない場合や、さらには対立してしまっている場合には、それぞ
れが権限を持っている結果として、全体としては矛盾や一貫しない行為が
行われてしまう可能性があります。


こう考えると、色々なパターンが考えられ、選ぶ側の裁判所もなかなか苦
労が絶えないようです。原則として後見人は一人と聞いていましたので、
「年配の方は」という発言は、新しい傾向なのかもしれませんね。


今回の依頼者の方は、複数後見で、一人が司法書士などの専門家が入ると
費用もかかるし、家の問題に他人を立ち入らせたくないという思いも強か
ったようです。


しかし、この付け入る隙の無い発言にすっかり諦めがついたらしく、「そ
れはそうですね~」と複数後見を受け入れるような雰囲気に変わってきま
した。


それでは後見監督人と複数後見はどのように使い分けているのか?という
点は私自身疑問に思っていましたので、いい機会だと思ってついでに聞い
てみたのですが・・・


余計な話が長くなりすぎましたので、次回に続きます。


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◇あの頃のわたくし・・・
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公務員を辞めてから、司法書士試験に合格するまでの勉強時間などを、
今年の試験にあわせて赤裸々?に公表していきます。


使用上の注意!司法書士試験には激しく役に立ちません。
こんなもので合格できるんだ~と自信を持っていただければ幸いです。


◇平成13年の4月第5週は・・・

61.5時間
「的中書式」という書式の予想問題を解く講座が始まり、いよいよ直前期
に入ってきました。


◇平成14年の4月第4週は・・・

56時間
友達とご飯を食べたりと、今考えるとこの時期にしてはゆとりをぶちかま
していますね。


◇平成15年の4月第4週は・・・

61.5時間
公務員になってから、両親へ学費を返していたのですが、そのお金をずっ
と貯めておいてくれていて、「困っているようだから使いなさい」と渡さ
れました。ありがたかったですね。今年しかない強くと思っています。


◇平成16年の4月第4週は・・・

司法書士事務所へ面接に行っています。ちょっと仕事面で引っかかる部分
があったのですが、この事務所(今の事務所ではない)にお世話になるこ
とになりました。今考えればこの選択も結果的には「良かった」というこ
とになるのでしょう・・・。


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◇編集後記
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気がついてみると、4月は4件の仕事を個人的に受託していました。事務
所の仕事は今までどおりですから、どうりで忙しいわけです。ということ
で、GWのど真ん中の今日も事務所で仕事です。


そういえば、公務員時代にもこんな年がありましたが、その時に比べると
精神状態はまったく違いますね。何のためになっているかよく分からない
仕事から、お客さんの顔が見える仕事へ変わったせいかな?などと思って
います。


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